DPC対象病院
DPC 特定病院群に指定されました
このたび2022年度診療報酬改定において厚生労働省より「DPC特定病院群」に指定されました。現在、全国に1,764病院あるDPC対象病院は以下の3群に分類されます。
大学病院本院群 | 全国82病院、大阪5病院 |
DPC特定病院群 | 全国181病院、大阪19病院 |
DPC標準病院群 | 全国1,501病院、大阪107病院 |
DPC特定病院群とは
下記の4つの観点から診療実績を評価して、大学病院に準ずる機能を有する病院と位置づけられた病院群のことです。
診療密度 | 短い入院期間で質の高い効率的な医療を提供している。 |
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医師研修の実施 | 医師研修が充実している。 |
高度な医療技術の実施 | 高度の熟練を要する難易度の高い手術や内科疾患を受け入れている。 |
重症患者への診療の実施 | 長期に及ぶ加療が必要な重症患者に対し、診療密度の高い治療を行っている。 |
当院では、このDPC特定病院群の指定を受けたことにより、高度な医療を提供できる体制を整備し、地域医療機関とも連携してより質の高い安全で安心できる医療を皆様にお届けできるよう鋭意努力していく所存です。
DPCとは?
DPCとは、「Diagnosis(診断) Procedure(診療行為) Combination(組み合わせ)」の略で、従来の診療行為ごとに計算する「出来高払い」方式とは異なり、 入院患者さんの病名や症状をもとに、手術の有無や合併症の有無、処置の状況、重症度などに応じて、厚生労働省が定めた1日当たりの診断群分類点数をもとに医療費を計算する新しい定額払いの会計方式です。
DPC導入による患者さんのメリットは?
DPC制度は、診療の標準化と透明化そして診療の質の向上を図るために導入されました。 この制度の導入が、全国の急性期病院で推進されている理由は、患者さんにとって、DPC対象病院では標準的な医療が受けられ、医療の標準的価格も明らかになるというメリットがあるからです。 現在、DPC対象病院は全国で1,700病院を超え、大多数の急性期病院が参加しています。
DPC対象病院になるための条件は?
DPC対象病院になるための基準は高く、十分な医師や看護師の配置や手術体制、集中治療室の設備、画像や病理の診断の充実など、高度な医療水準の維持が要求されています。
DPCによって高額療養の扱いが変わりますか?
健康保険診療上の診療費の患者負担割合やお支払方法は今までと同じです。また、高額療養費制度や公費医療の取扱いも変わりません。
DPCによる入院医療費の計算方法は?
まず、患者さんの入院治療の主たる病名を診断群分類にあてはめます。その分類にしたがって、1日当たりの医療費が計算されます。治療内容によってはDPC対象外となる場合もあります。また、お産・労災保険・交通事故などもDPC対象外です。 この方式で入院医療費を計算する場合は、入院中の投薬、注射、検査、画像診断、処置などに関しては薬剤使用量や検査・処置の回数に関係なく包括評価されます。 ただし、手術や心臓カテーテル検査、内視鏡検査などについては、これまでどおりの出来高方式で計算されます。
ご不明な点は、医事課までおたずねください。