地域医療研修の概要
基本理念と特徴
野江病院と協力して地域の医療・福祉のネットワークを構築し、患者や家族を支えていくことを研修し、地域医療の連携等を理解することを目標としている。
地域医療は必須科目として2年目に1ヶ月間、城東区内医師会の診療所で予定している。
地域医療研修の目標
1.一般目標
- 患者、家族に対する面談の方法を習得する。
- 患者を疾患だけでなく、生活機能の観点から包括的に評価する能力 を身につける。
- 多職種チームへ参加し、その重要性を理解する。
- 地域医療、在宅医療、地域福祉を体験する。
- 介護保険などの社会資源の運用を理解し、実践現場を体験する。
2.経験目標
- 面談の技法:患者・家族のプライバシーに十分配慮して、良好なコミュニケーションを醸成する。
- 包括的機能評価法と介入:患者の疾患だけでなく、生活機能、QOLさらに患者の生活環境まで考慮し包括的、全人的評価をする。これらの結果に基づいて行われるリハビリテーション、カウンセリングの導入などの方法を学ぶ。
- 多職種チーム医療への適応:チーム医療の重要性は従来から言われているが、福祉においてもさらに多職種の専門家が参加して行われており、これらを体験・習得する。
- 地域の医療、福祉、介護期間での研修:地域における医療・福祉のネットワークを理解し、地域に密着した活動を体験する。さらに介護のテクニックを習得する。
3.経験、習得すべき病態、疾患
(1) 老年症候群、廃用症候群
(2) 痴呆性疾患、神経変性疾患
(3) 心不全、呼吸不全、糖尿病
患者や家族に対する教育 | 在宅医療の支援 | 介護保険の導入 |
(4) 入院中のうつやせん妄
地域医療研修プログラム
研修期間は1ヶ月間
主として城東区内の診療所で行う。
地域医療研修の到達度の評価
研修医の到達度に関する評価は、城東区内の診療所の先生等の意見をもとに行われる。
評価の項目は別途用意する。
