耳鼻咽喉科 後期臨床研修カリキュラム
概要
医師数
・常勤医師 2名 (日本耳鼻咽喉科学会専門医 1名)
特色
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修施設
大学病院やセンター系病院と異なり、症例に偏りがない。
- 鼻副鼻腔疾患の診断と治療(内視鏡手術)
- 頭頸部腫瘍の診断と治療(集学的治療、拡大手術、機能温存手術、遊離移植再建等)
- めまいの診断と治療
- 中耳疾患の治療(鼓室形成術、日帰り鼓膜形成術等)
診療実績
年間外来実患者数 | 4,058名 |
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年間入院実患者数 | 209名 |
手術件数 | 258件 |
(鼻副鼻腔手術 80件、頭頸部悪性腫瘍手術 26件 他)
臨床研究
頭頸部悪性腫瘍における抗がん剤の有用性について
突発性難聴の治療方法の検討
睡眠時無呼吸症候群の外科的治療の検討
臨床治験:早期咽頭癌に対するTS-1を用いた化学放射線療法
一般目標
研修期間中は地域の中核病院のスタッフの一員として自覚を持って高い水準の医療を担う。後期研修終了時には同年代の耳鼻咽喉科・頭頸部外科医の中でもトップレベルの経験や知識・技術を習得し、同時に患者本位で全人的な医療が行える人間的にも優れた医師となることを目標とする。
行動目標
- 外来診療に従事し、患者に接する態度、問診、所見の取り方、治療方針の立て方、治療の実際について習熟する。
- 耳・鼻・咽喉頭鏡及び内視鏡検査に習熟する。
- 聴力検査、平衡機能検査、音声機能検査、頭頸部の画像診断などの実施、検査結果の解釈に習熟する。
- 甲状腺エコー検査、エコーガイド下吸引穿刺細胞診に習熟する。
- 主治医として、入院患者の治療にあたり、上級医とともに病態の把握、治療方針の決定、ICやリスク管理、また、特に頭頸部外科領域での周術期管理、重症者の全身管理の実際を学び、患者やコ・メディカルとの良好な信頼関係が築けるようにする。
- 手術室において、手術の流れを理解し、助手として介助を行う。また、段階的に執刀者となって手術手技に熟達する。
研修の内容と目標
- 週1~2回の外来診療を行う。また、いろいろな症例での診断治療の進め方や患者との信頼関係の築き方などに習熟する。
- 主治医として、責任のある入院治療を行う。
- 初年度は上級医とともに患者を担当する。
- 2年目以降は患者の重症度や研修医の習熟度に応じて、単独でも治療にあたる。
- 到達度に応じて、いろいろな手術の助手や執刀医を勤める。
- 年度別の到達目標は設定せず、各個人の習熟度に合わせて指導医が目標を設定する。
- 3年目終了時には耳鼻咽喉科専門医として求められる一通りの手術が行えることを目標とする。
- 当直業務を行い、救急医療に習熟する。
週間スケジュール
午前 | 午後 | |
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月 | 外来 | 手術 |
火 | 外来 | 病棟回診 |
水 | 外来 | 手術 |
木 | 外来 | 病棟回診 |
金 | 外来 | 専門外来、病棟回診 |
専門医の取得
- 日本国の医師免許を有する者。
- 連続して3 年以上、日本耳鼻咽喉科学会の正会員である者。
- 日本耳鼻咽喉科学会が基準に基づいて認可した耳鼻咽喉科専門医研修施設において、研修カリキュラムに従い、臨床研修終了後4 年以上の専門領域研修(そのうち3年以上は耳鼻咽喉科専門医研修施設における研修でなければならない)を修了した者。
上記を満たした者は専門医試験(年1回、通常夏期)を受験できる。従って、後期研修が終了した時点での受験資格はないが、当科もしくは他の認定施設での研修を続け、卒後7年目以降で受験資格が得られる。
他科へのローテーション
他科のレベル、医療設備のレベルも高度の水準にあり、関連した科をローテートすることも可能。
他施設との協力関係
当科の関連大学である関西医科大学と密接な協力関係を持つ。