腎臓内科 臨床研修について
経験、習得すべき事項
- 尿所見異常の解釈
- GFR 低下の評価、原因診断
- 電解質異常の診断と治療
- 腎生検の適応決定と実施、病理標本の診断
- 慢性腎臓病の診断と治療
- 透析療法の導入と管理
経験が求められる疾患
IgA 腎症 | 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 | 顕微鏡的多発血管炎 | 微小変化型ネフローゼ症候群 | 膜性腎症 |
巣状糸球体硬化症 | 膜性増殖性糸球体腎炎 | 二次性腎疾患 (骨髄腫腎、薬剤性腎障害など) | 糖尿病性腎症 | 腎硬化症 |
当診療科における研修の特徴
当院の腎臓内科は2020年4月にできたばかりの科です。
当科では入院で行うこととしては(1)腎生検と原発性腎疾患の治療、(2)血液透析関連の業務が主要になると思われます。高齢化の進展に伴い高齢の慢性じん臓病患者が増加し、(1)の比率は低下していますが、腎生検の適応を決定し、 腎生検を実施して病理組織標本の診断と解釈、そして治療方針の決定は未だ重要な腎臓内科の業務です。
また、(2)についても慢性腎臓病対策が2006年から様々な段階で行われているにもかかわらず、新規の透析導入患者は増え続けており、透析専門医とならなくても将来透析患者を受け持つ機会は少なからずあると思われ、血液透析関連の研修を行うことは決して無駄ではないと思われます。
その他、できたばかりの科ですので、今後有用な研修方法を構築していこうと思います。