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臨床研修制度 インデックス

産婦人科 臨床研修について

経験、習得すべき事項

正常分娩の進行を理解し医療介入すべき状況(陣痛促進、吸引分娩、帝王切開等)を判断できる。
婦人科疾患について外来担当医の診察所見、超音波・MRI等の検査所見から適切な診断を下しその治療計画が立てられる。
治療にあたっては各世代の女性の内分泌を理解し、疾患や治療による将来の妊娠出産・ホルモン分泌に対する影響を心理面も含め十分配慮できる。

(1)頻度の高い症状・疾患

性器出血(子宮癌・機能性子宮出血・流産・前置胎盤・常位胎盤早期剥離)
下腹痛(骨盤内炎症性疾患・卵巣腫瘍茎捻転・子宮外妊娠)
月経異常

(2)緊急を要する疾患

急性腹症(子宮外妊娠・卵巣腫瘍茎捻転・急性付属器炎)
切迫流早産・前置胎盤・常位胎盤早期剥離・胎児仮死・子癇

(3)経験が求められる疾患・手術

婦人科悪性腫瘍・子宮内膜症・腹腔鏡下手術・超緊急帝王切開

当診療科における研修の特徴

産婦人科は必須科目として1年目に1ヶ月間予定している。
産科では年間500以上の分娩を扱っており正常分娩の経過を数多くみることにより異常を認識する能力を習得する。地域の診療所からは様々な合併症妊娠や妊娠中の異常症例が紹介され、異常妊娠・分娩の管理、産科救急の実際を経験できる。
婦人科では年間約270の手術症例があり、子宮癌・卵巣癌等の悪性腫瘍の診断・手術・化学療法のほか子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮脱等良性疾患に対する開腹手術・腹腔鏡下手術・腟式手術の基礎を学ぶことができる。
常勤医5名は日本産科婦人科学会専門医であり、経験豊富な指導医・上級医によりきめ細かな指導を受けることができる。

産婦人科研修プログラム

手術
外来診療見学
第1、第3:病理カンファレンス
部長回診、外来診療
病棟、外来診療
第4:周産期カンファレンス
手術、カンファレンス

診療実績

  • 分娩数
  • 悪性腫瘍手術件数
  • 婦人科手術件数
  • 腹腔鏡下手術件数

詳しく見る

研修医の皆さんへ

済生会野江病院産婦人科では地域の中核病院として正常分娩の他多くの周産期の異常および婦人科疾患を受け入れています。そのため症例も多彩で妊娠・分娩管理はもちろん、悪性腫瘍の診断治療から腹腔鏡下手術や腟式手術の基礎を身に付けることができます。また当院は日本産科婦人科学会専門医卒後研修指導施設であり学会入会後5年で専門医取得の資格を得ることができます。生命の誕生という他科にはない感動的な出来事に係わると共に思春期から老年期まで女性の生涯の様々な場面で手助けできるという産婦人科本来の魅力を当科研修で身を持って感じて下さい。

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