部長 南方竜也

部長 南方 竜也 / 形成外科

Q1.形成外科では、どのような疾患を扱っていますか?

身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、皆様の生活の質 "Quality of Life" の向上に貢献する、外科系の専門領域です。
外傷(日常の切り傷、擦り傷や、指の切断、やけど、顔面骨骨折など)、皮膚腫瘍・皮膚悪性腫瘍(皮膚の表面や皮膚の下にできるもの、病理組織検査にて悪性所見を認める腫瘍)、皮膚潰瘍(褥瘡(とこずれ)、足潰瘍(糖尿病などによる難治性の足の傷))、傷跡(手術や外傷後の傷跡が肥厚してくる肥厚性瘢痕、ケロイド、それに伴う拘縮(引きつれ))、先天性疾患(口、耳、四肢等の変形、生まれつきの出来物など)を扱っています。その他、眼瞼下垂や下肢静脈瘤、他科診療科で腫瘍切除後の再建(乳房再建)なども扱っています。


Q2.形成外科で最も一般的な手術や治療は何ですか?

当院では、良性の皮膚腫瘍切除術が一番多いです。大きさにもよりますが、小さいものであれば30分ほどの日帰りの手術でとることができます。


Q3.顔面骨折の治療にはどのような方法がありますか?

CT検査にて顔面骨骨折を認めても、手術しなくていいこともあります。
骨折による「ずれ」が大きい、口が開けにくい、物が2重に見えるなどの症状があれば手術が必要になってきます。手術は入院で全身麻酔下にて行います。
鼻骨骨折だけであれば、入院なく外来で整復できます。


Q4.火傷の治療はどうのような方法がありますか?

軟膏による治療を行うことがほとんどですが、熱傷が深部にまで及ぶ場合は、植皮術が必要となってきます。入院して全身麻酔下で行います。主に腹部から皮膚を採取し、患部に植皮します。
手の甲などは、組織が非常に薄く、すぐ下に腱が走行しているため、早めに手術対応が必要となることがあります。


Q5.乳房再建術について教えてください。どのようなケースで行われますか?

乳腺外科の先生と連携し、再建希望のある方は乳腺外科から紹介いただきます。
大きく分けて、自分の組織で行う再建(自家組織)と人工物(インプラント)による再建があります。それぞれメリット、デメリットがあるので、どちらの説明も聞いていただいた上で最終的に決定します。


Q6.手の外科的治療(例えば、腱の修復や神経再建)について教えてください。

ほとんどの場合が、受傷後すぐに救急搬送され、同日緊急で手術を行っています。
骨、腱、動脈、静脈、神経の再建を行っており、損傷程度によって異なります。血管、神経は非常に細かいため、顕微鏡を使用して縫合します。
電気のこぎり等を使用する方だけでなく、調理中に包丁が滑って受傷といった日常でも起こるので、変な感覚がする、大量に出血したなどの症状があれば受診してください。

インタビュー一覧

  • 副院長 河野隆一 / 脳神経内科
  • 副院長 野田幸弘 / 小児科
  • 副院長 山岡新八 / 呼吸器内科
  • 副院長 太田秀一 / 消化器外科
  • 部長 南方竜也 / 形成外科
  • 部長 多久和輝尚 / 呼吸器外科
  • 部長 嶋千絵子 / 眼科
  • 特任部長 河 源 / 泌尿器科

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