臨床検査科department

生化学・免疫血清検査

患者さんから採取した検体（血液、尿、体腔液）を用いて検査します。

各項目を化学反応、抗原抗体反応を用いて数値化することで、各臓器の病態を把握することができます。

血液・凝固検査

血液中の細胞成分や凝固・線溶機能を調べる検査です。

輸血検査

輸血する場合に必要となる血液型検査（ABO式、RhD式）、不規則抗体検査、交差適合試験など検査します。

一般検査

主に尿や便を用いた検査です。

• 尿検査：尿中の蛋白・糖・血液などの成分を試験紙を用いて調べたり、細胞成分を顕微鏡で見て異常がないかを調べます。腎・尿路系疾患や糖尿病の病態把握、全身状態のスクリーニング検査として実施します。
• 便検査：便潜血検査は下部消化管出血の有無を調べており、消化器系の病態を早期に発見できる検査です。

細菌検査

細菌やウイルスが人体に入りこみ、増殖することで起きる病気を感染症といいます。患者さんから採取した検体の中に感染症の原因となる細菌の有無を調べ、原因となる細菌に対して有効な抗菌薬を調べる検査を行っています。

心電図検査

不整脈・胸痛・動悸・めまいなどがあった時に心電図がどのように変化しているかを調べる検査です。目的に応じて、安静時心電図・長時間心電図・負荷心電図があります。検査時間は5～30分程度です。

血管機能検査

上腕と足首の血圧を測定し、動脈硬化の程度や下肢動脈の狭窄や閉塞などの推定ができる検査です。検査時間は10分程度です。

SPP検査

下肢虚血の重症度を評価する検査です。皮膚表面から1～2mm程度の深さにある毛細血管の血流が、どれくらいの圧で流れているかを調べます。検査時間は60分程度です。

肺機能検査

呼吸する時の呼気量と吸気量を測定し、肺の能力を評価する検査です。

当院では、肺活量・努力性肺活量・機能的残気量・肺拡散能・クロージングボリュームがあり、目的に応じて測定します。その他、喘息の診断に有用である呼気NO検査も行っています。検査時間は10～30分程度です。

脳波検査

脳の異常による意識障害の診断、てんかんの診断、脳死判定を目的に行われる検査です。検査時間は60分程度です。

超音波検査

超音波を身体に当てて、その反射を映像化することで各種臓器を観察します。

当院では、腹部・心臓・乳腺・甲状腺・血管・リンパ節などの臓器を対象に検査を行っています。検査時間は15～30分程度です。

聴力検査

音を聞き分ける能力を評価し、難聴の診断と管理に役立てます。当院は、純音聴力検査、語音聴力検査、ティンパノメトリー検査、耳管機能検査、耳小骨筋反射検査、カロリック検査を行っています。検査は10～30分程度です。

終夜睡眠ポリグラフ検査

睡眠中の呼吸状態を評価することで睡眠時無呼吸症候群の診断を行います。まずは簡易検査を行い、睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合は本格的な検査を行います。