整形外科department

概要

ご挨拶

人間が人間たる所以は、高度な知能とそれを支える優れた運動機能を備えていることにあります。さらに、人間は二足運動を行うことで代謝や循環のバランスを保ち、健康を維持しています。しかし、けがや骨、関節の変形などによって運動能力が損なわれると、健康を維持することも難しくなります。整形外科は、そのような運動機能の障害に対して治療を行い、失われた機能の回復を目指すことで、人々の健康と生活の質の向上に大切な役割を果たしています。大阪府済生会野江病院整形外科チームは、皆さまのお役に立てるよう日々努力と研鑽を重ねています。

診療内容

整形外科で扱う疾患は、加齢に伴う変性疾患、スポーツや事故による外傷、感染性疾患、骨・軟部腫瘍や転移性骨腫瘍、小児の先天性疾患、成長過程で生じる疾患など多岐にわたります。超高齢社会を迎えた現在、骨粗鬆症をはじめとする運動器疾患の診断・治療の重要性はますます高まっています。当院は急性期病院として、保存的治療で十分な改善が得られない患者さんに対し、手術療法を中心とした専門的な医療を提供しています。現在、各分野の専門医が常勤医として在籍し、チーム医療のもとで診療にあたっています。
当科では、大学病院と同様に欧米で普及している専門医制度の考え方を取り入れ、各専門医がそれぞれの専門領域を担当しています。一方で、当科の医師は京都大学整形外科の伝統のもと、少なくとも6年間にわたり整形外科全般の診療経験を積んでおり、専門分野のみならず幅広い知識と経験に基づいた診断・治療を行っています。
また、高度な専門治療を要する疾患については、京都大学関連施設をはじめ地域の専門病院と連携し、適切な施設への紹介を行っています。必要に応じて専門医を当院へ招聘し、患者さんが地域で質の高い医療を受けられる体制を整えています。
さらに、急性期治療後のリハビリテーションが必要な患者さんについては、近隣の回復期・リハビリテーション専門病院と連携し、切れ目のない医療を提供しています。
当院は臨床研修指定病院でもあり、救急搬送や外来受診された患者さんの診療には、研修医が参加する場合がありますが、専門医資格を有する医師が責任を持って診断・治療を行っています。

2024年には脊椎ナビゲーションシステムを導入し、さらに2026年4月からは術中CT撮影が可能なO-armシステムも導入しました。これにより、高度な脊椎手術をより安全かつ正確に実施できる体制を整えています。
膝関節領域では、関節温存を目的とした大腿骨・脛骨骨切り術を積極的に行っています。人工膝関節置換術においては手術支援ロボット(Smith and Nephew社 CORI Surgical System)を導入し、より安全で精度の高い手術を実施しています。
人工股関節置換術では、筋肉への侵襲を最小限に抑える筋肉温存型前方進入法(AMIS)を採用し、早期離床・早期退院・早期社会復帰を目指しています。
当院では各分野において最新の医療機器を導入し、高度な医療技術と豊富な経験に基づき、患者さんにとって負担の少ない質の高い医療の提供に努めています。

※原則予約制のため、紹介状をお持ちください。

主な疾患

股関節領域

股関節唇損傷、股関節インピンジメント(FAI)

→股関節鏡手術

変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチ

→人工股関節置換術(THA)、筋肉温存型関節置換術(AMIS)

人工股関節のゆるみ、人工関節周囲感染、人工関節周囲骨折、人工股関節の反復性脱臼

→人工股関節再置換術

臼蓋形成不全、大腿骨頭壊死

→骨温存手術

脊椎領域

頚椎胸椎疾患
  • 頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎後縦靭帯骨化症、上位頚椎疾患
  • 胸椎後縦靭帯骨化症、胸椎黄色靱帯骨化症、胸椎椎間板ヘルニア
腰椎疾患
  • 腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性側弯症、腰椎辷り症、腰椎不安定症
脊椎骨粗鬆疾患
  • 骨粗鬆症性脊椎骨折、骨折後偽関節

→ 脊椎内視鏡手術や脊髄髄内腫瘍手術以外、頚椎から骨盤まで低侵襲前方固定法OLIF (Oblique Lateral Interbody Fusion、オーリフ)を含めた固定術および除圧術などあらゆる脊椎脊髄手術を施行、脊椎ナビゲーションシステムを導入、手術中CTが撮影できるO-Arm systemを導入

膝関節領域

膝半月板損傷、膝前・後十字靱帯断裂、外傷性軟骨欠損症、離断性骨軟骨炎

→鏡視下半月板切除術、鏡視下半月板縫合術、鏡視下前・後十字靭帯再建術、鏡視下滑膜切除術、鏡視下関節内遊離体摘出術、鏡視下ドリリング、モザイクプラスティ、自家培養軟骨移植

変形性膝関節症、関節リウマチ

→骨切り術、人工膝関節置換術(UKA)(TKA)、手術支援ロボット(Smith and Nephew 社、CORI surgical system)

肩関節領域

肩腱板断裂、反復性肩関節脱臼・亜脱臼、肩関節拘縮、変形性肩関節症・腱板断裂性肩関節症

→鏡視下腱板修復術、鏡視下バンカート修復術、鏡視下上方関節唇・靭帯修復術、鏡視下肩関節授動術(関節包切離術)、鏡視下上方関節包再建術(大腿筋膜移植術)、人工骨頭置換術・人工肩関節置換術(リバースショルダーを含む)

外傷、救急医療

身体、四肢の脱臼・骨折・挫傷を含めた怪我

→観血的骨接合術、創固定術、経皮的鋼線刺入術

医師紹介

  • 柴田 弘太郎ロバーツ

    柴田 弘太郎ロバーツ
    しばた こうたろうろばーつ

    役職 部長 兼 リハビリテーション科部長
    専門分野 関節外科(股・肩・膝)、スポーツ外傷
    資格

    日本整形外科学会(専門医)
    身体障害者福祉法指定医
    難病指定医

  • 石井 達也
    いしい たつや

    役職 副部長
    専門分野 脊椎外科
    資格

    日本整形外科学会(専門医・脊椎脊髄病医)
    日本脊椎脊髄病学会(脊椎脊髄外科指導医)

  • 斉藤 元央
    さいとう もとお

    役職 医長
    専門分野 膝関節外科、外傷整形外科
    資格

    日本整形外科学会(専門医)

  • 大島 卓也
    おおしま たくや

    役職 医長
    専門分野 整形外科一般、外傷整形外科、膝関節外科
    資格 日本整形外科学会(専門医)
  • 松本 知丈
    まつもと かずたけ

    役職 医員
    専門分野 整形外科一般
    資格

    日本整形外科学会(専門医)

  • 酒匂 大揮
    さこう だいき

    役職 医員
  • 安倍 翼
    あべ つばさ

    役職 医員

2024年度 手術症例

(単位:件)

脊椎外科 頚椎 18
胸腰椎 106
関節外科 人工股関節 36
人工股関節再置換 6
股関節鏡手術 17
大腿骨人工骨頭 77
人工膝関節 44
膝半月板手術 46
膝靭帯再建術 22
下肢骨切り術 20
肩関節鏡 13
人工肩関節 2
外傷 上肢骨折手術 157
下肢骨折手術 143
手の外科 32
腫瘍外科 3
その他
合計 900

外来担当医表

午前 B-5 予約外来
石井
予約外来
柴田
予約外来
松本
予約外来
斉藤
予約外来
柴田
B-6 予約外来
斉藤
予約外来
松本
予約外来
泰永
(第2・4)
予約外来
酒匂
B-4 予約外来
安倍
予約外来
酒匂
予約外来
石井
予約外来
安倍
午後 B-5 手術 予約外来
柴田
手術 検査 手術
B-6 検査
B-4

整形外科の診察は原則予約制です。 紹介状をお持ちの方はこの限りではありません。

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