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放射線科

診療放射線技師は患者さんに、X線など電離放射線やMRIなど非電離放射線を用いた画像を提供し、また電離放射線を用いた放射線治療を実施する唯一の専門家です。

野江病院の放射線技師は、この知識と技術を持って、地域の患者さんにできる限り最高水準のサービスを提供するために、24時間の勤務体系を維持してまいりました。今後も患者さんの健康をまもるために働きます。

→連続血糖測定センサーを装着されている患者さんへ

一般撮影

一般撮影

一般撮影部門は、放射線科の中で1番多くの患者さんが利用されます。
胸腹部の疾患、骨・関節など多くの疾患において、最初に撮影を行うことが多い部門です。

当院では、新病院移転に伴い、一般撮影部門において最新鋭機種を導入いたしました。
旧病院では、CR(Computed Radiography)システムでデジタル撮影を行っておりましたが、今回、新たにFP(Flat Panel Detecter)システムに入れ替えました。このシステムは、低放射線量にて撮影が可能で、肺野や骨軟部などの細部の情報を写し出すことができ、また、画像処理や断層撮影も可能になりました。

技術面においても研究会などに参加し、知識、技術の向上に努めるとともに、撮影機器の始業終業点検の実施と機器管理も徹底して行っております。また、救急撮影にも力を入れており、救急撮影技師認定機構より認定された救急撮影認定技師も在籍しております。

 
一般撮影|放射線科

CT検査

CT検査最新鋭CT装置は検査時間を大幅に短縮しました。息を止めていただく時間は、胸部から腹部を撮影しても7秒程度です。高齢の方や長く息を止められない方でも充分な検査ができます。

従来は血管の狭窄や動脈瘤などの診断は、人の体内に細いチューブを入れて行う浸襲的な血管造影検査により診断されていました。この最新鋭CTでは静脈から造影剤を注入するだけで、頭部や心臓などの血管の診断ができます。また気管や消化管などの仮想内視鏡像もCT装置で作ることができます。

当院のCT検査は、お近くの開業医の先生を通じて直接申し込むことも可能です。

当院に導入しているCT装置「Revolution GSI」は、病変の可視化と定量化を担うデュアルエナジー機能(GSI:Gemstone Spectral Imaging)を有し、異なる管電圧データから得られる情報によって物質分別や仮想単純X線画像などを得ることを可能とした新世代のCT装置です。

CT装置|放射線科CT装置|放射線科CT装置|放射線科CT装置|放射線科

MRI検査

MRI当院のMRIは、1.5T(テスラ)の装置を使用しています。MRIは強力な磁石と電波を利用し画像を作ります。MRIは、脳、脊髄、関節の描出に優れた検査です。造影剤を使用しなくても血管、膵管、胆管、尿管画像を得ることができます。

検査時間は、目的や部位によって異なりますが、通常20分~40分くらいです。検査中、身体は動かさないでください。検査による痛みはありません。MRI装置から連続的に、ガーガー、トントンなどの大きな音がしますが、心配はいりません。また、MR室に金属の持ち込みは大変危険です。検査を受けられる方は必ず金属類を外してください。狭いドームの中に入って検査いたしますので、閉所恐怖症の方は事前にお申し出ください。

当院のMRI検査は、お近くの開業医の先生を通じて直接申し込むことも可能です。

※ 造影剤無しで下図のような写真がとれます。

MRI装置|放射線科MRI装置|放射線科MRI装置|放射線科MRI装置|放射線科

RI検査

アイソトープ検査|放射線科RI検査とは、人体に影響の少ないごく微量の放射線同位元素を注射あるいは服用して行う検査です。検査の目的によって投薬時間と検査開始時間の違いがあります。例えば、骨シンチでは、投薬してから約3時間後に検査開始します。また、ガリウムシンチでは、投薬してから3日後に検査開始するものもあります。

RI検査は、臓器の代謝や機能がよくわかる検査です。当院では、東芝社製ガンマカメラ『E-CAM』の稼働と最新の画像解析ソフトウェアの使用で、より高度にまた、より精密に脳、心臓、骨領域などの検査が行えます。

また、技術面に関しても放射線専門医、核医学専門医の指導のもと、核医学専門技師認定機構の核医学専門技師3名が検査を担当いたします。

アイソトープ|融合画像 肝臓CT画像と肝臓シンチ画像のFusion|放射線科アイソトープ|骨シンチ画像 全身の骨を一度で検査|放射線科アイソトープ|脳E-ZIS画像 統計解析による脳3D画像|放射線科

アイソトープ|Dat Scan 画像|放射線科アイソトープ|負荷心筋 SPECT画像|放射線科

PACS

放射線科の画像をデジタルデータとして保管、管理、配信するシステムです。
※ 当院ではCT、MRI、一般撮影などの放射線科画像が、PACSでネットワーク管理され、過去に撮影した画像との比較も容易に行う事ができるので、より的確な診断が可能です。

乳房検査

マンモグラフィ乳房X線撮影は、触診では分からない早期の小さな乳ガン・微小石灰化病変・乳管拡張病変などの発見に役立っています。

当院では、マンモグラフィ精度管理中央委員会認定の乳房撮影装置Senographe Pristinaを平成29年2月に導入しました。従来の装置に比べて高画質・高コントラスト・高鮮鋭で、診断能力の高いX線写真を撮影することが可能になります。今まで以上に、早期の小さな乳ガン・微小石灰化病変・乳管拡張病変なども描出できるようになります。

当院では、精度管理中央委員会認定の女性の放射線技師が撮影し、認定医師が診断し、乳ガンの早期発見に努めています。


骨密度測定検査

骨密度測定装置当院では、平成29年6月よりX線骨密度測定装置(PRODIGY Fuga:GE社製)を導入しました。

近年、高齢化社会にともない、骨折の原因となる骨粗鬆症への関心が高まっています。骨粗鬆症骨折の中で大腿骨頚部骨折と胸椎・腰椎の椎体骨折は寝たきりの原因ともなります。さらに、現代の食生活の変化、無理なダイエットによる骨密度の減少もクローズアップされてきています。
骨密度を測定することは、骨密度の減少を早期に発見し、骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や適切な治療を行うことを目的としています。

今回導入しましたX線骨密度測定装置は、骨粗鬆症の診断および治療効果の判定に最も多く使用されている精度に優れているDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いた骨密度測定装置です。DXA法とは、二種類の異なるエネルギーのX線を用いることによって、筋肉や脂肪などに関係なく骨成分だけを測定する方法です。

PRODIGYの特徴
  1. きわめて正確に骨量を測定することができます。
  2. 放射線を浴びる量は、通常のX線撮影法の1/10程度です。
  3. 全身の骨あるいは腰椎、大腿骨など、任意の領域を自由に測定できます。
  4. 測定時間が1か所であれば1分弱、全身の骨なら5分くらいと、検査時間が短いです。
  5. 検査終了後、すぐに結果がでます。
検査を受ける方へ
  1. ルーチンで腰椎と大腿骨の二か所の骨量を測定します。
  2. 衣類にボタン、金属類があれば正確な測定はできませんので、検査衣に着替えて検査を始めます。
  3. 検査台に仰向けに寝ていただきます。何の苦痛もなく3分ほどで検査が終了します。
  4. 検査終了後、瞬時に数値化し、骨量が年齢相応の標準値と比較して、どの程度なのか、グラフで示してくれます。
DXA(デキサ法)

全身の骨量を正確に知る方法にデキサ法があります。性質の違う微量の二種類のX線を出して、全身の骨、あるいは腰椎、大腿骨など任意の部位の骨量を測定します。骨量の測定法では、デキサ法が最も精度が高いと言われています。しかしデキサ法の装置は、大型で費用がかかることなどから限られた医療施設にしか設置されていないのが現状ですが、精密検査には欠かせない装置といえます。

MRI装置|放射線科 MRI装置|放射線科

その他

血管撮影心臓、頭部の血管撮影装置と、胸部、腹部の血管撮影装置が設置してあります。
TV装置当院のX-TVはDR仕様で、フィルム焼付けはドライイメージャーを使用します。

放射線科人員構成

放射線科医師常勤医3名
パート医4名
放射線技師19名
看護師4名
事務員パート1名

 

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