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病理診断科

診療内容

病理診断科とは

患者さんから採取された検体を用いて、病態の正しい把握と診断を行う部署です。

1.生検組織の診断

小さな組織を採取して、その病気についての診断を行う検査を生検といいます。この検査によって、病変の良悪、がんであれば、その悪性度、炎症の原因などについて検索します。病気によっては、どのような治療が有効かを調べることもできます。




 

2.手術標本の診断

手術で採取された組織を詳細に検索し、病変がどのような種類のものか、どのような原因か、どこまで進行しているか、きちんと取りきれたか、今後どのような治療が必要かを調べていきます。

3.細胞診

子宮や肺から擦過された細胞、尿や喀痰などの排出物、また乳腺、甲状腺、リンパ節などから、針で吸引して得られた細胞を検査することで、病変の有無を調べます。細胞診は生検よりも患者さんへの身体的負担が少なく、経済的です。この結果によりさらなる精密検査が必要となれば、生検などを行い、診断を確定します。


 

4.術中迅速診断

手術中にきちんと病変が取れているか、がんの症例であればリンパ節への転移はあるのかなど、術式を決めるうえで必要な診断を30分以内で行っています。また、術前に確定診断が得られていない病変に対して行うこともあります。また、必要に応じて、胸水や腹水中にがん細胞があるかどうか細胞診検査を行います。

5.病理解剖

病態の詳細な把握を行い、死亡に至った原因や治療効果の有無などを検討し、次の医療へ還元するために、ご家族の許可をいただけた場合に、ご遺体を病理解剖させていただくことがあります。

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診療実績

最近の診断実績
組織診断件数
(うち術中迅速診断)
細胞診件数
(うち術中迅速診断)
病理解剖件数
2022年

5,102

(168)

5,275

(91)

3
2021年 5,093
(191)
5,408
(101)
4

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スタッフ紹介

当科は常勤病理医1名、臨床検査技師5名から構成されております。

photo 特任部長 河合 潤 
[専門医・認定医]
日本病理学会(専門医・研修指導医)/
日本臨床細胞学会(専門医・研修指導医)/
日本臨床検査医学会(検査管理医)

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