眼科
診療内容
網膜、硝子体疾患、ぶどう膜炎、黄斑疾患を専門として白内障、緑内障を含め、眼科全般の診療を行っています。水曜日午後に黄斑・網膜硝子体・ぶどう膜外来、金曜午後に糖尿病網膜症・レーザー外来の特殊外来を開設しています。
外来は初診の方以外、予約制です。非常勤を含め6名の医師が交代で診療しています。
当院では、成熟白内障、網膜剥離、糖尿病網膜症などの難治症例に対処できる最新の医療設備を整えています。早期手術の必要な症例は可及的に入院していただき、手術を行っています。入院ベッド数は20床以上で十分に確保しています。
手術日は月・火・木曜日です。緊急が必要な手術には随時行っています。
レーザー治療は、外来通院が可能で、緊急を要すれば当日行いますが、予約制で行っています。
ぶどう膜炎
約半数が原因不明で、失明に至る症例も多く、社会的に問題となっている病気です。ベーチェット病、サルコイドーシス、Vogt-小柳-原田病、桐沢型ぶどう膜炎などに対し、迅速かつ正確な診断を行い、治療を提供するよう心掛けています。
ステロイド治療に反応が不良な硝子体混濁を生じた場合、診断的治療目的にて硝子体手術を行っています。
加齢黄斑変性
眼底にある網膜は、カメラのフィルムにたとえられます。網膜の真ん中にある黄斑(おうはん)は、物をみるために、とても大切な働きをしています。年をとって黄斑に障害が起きると著明な視力低下を生じるのが加齢黄斑変性です。
欧米では失明原因の第1位で、日本でも最近増加して社会的な問題となっています。ものがゆがんで見えたり、視野の真ん中が黒ずんで見えたりしたら、この病気が疑われます。
光線力学療法、抗血管新生薬などの治療が開発され、病状によっては食い止めて視力を維持することが可能となりました。
当院では、造影検査・自発蛍光眼底検査・3次元眼底像撮影装置などを用いて的確に病状を判定し、抗血管新生薬による治療を行っています。さらなる検査や治療が必要であれば関西医科大学附属病院眼科の黄斑外来へご紹介しています。
緑内障
見える範囲(視野)が狭くなる病気です。一度見えなくなった視野は改善しません。ある程度進行するまで自覚症状がないため、検診で偶然見つかることも多く、症状を自覚した時にはかなり進行していることもあります。早期発見が大切で、治療の時期を見逃さないように病態を検討し、関西医科大学附属病院眼科の緑内障外来と連携をとりながら薬物治療、手術療法などの治療を行っています。
糖尿病網膜症
血糖値が高い状態が続くと、網膜血管が傷んできます。初期では、網膜出血・毛細血管瘤などが起こり、進行により黄斑浮腫や硝子体出血などによる視力低下を来たします。また、新生血管緑内障や増殖糖尿病網膜症などの重篤な状態に陥ると失明の危険もあります。
初期は無症状であることが多く、知らない間に病状が進行している可能性があり、糖尿病の既往がある場合は定期的な眼底検査を行い、必要に応じて精密検査を行い、薬物療法やレーザー治療・硝子体手術などの治療を行います。
手術
白内障
基本的に入院して手術を受けていただきます。ご希望に応じて、治療内容を考慮して入院期間を決定しています。片眼治療の入院期間は、1泊2日もしくは2泊3日になります。両眼に治療する場合、片眼治療後、いったん退院していただき、数日後に再入院し治療を行います。1泊入院は、入院日に手術を行い、翌日に退院となるため、術後の外来通院回数は2泊3日に比べ多くなります。
手術は、小切開、無縫合での超音波乳化吸引術が主ですが、眼内レンズの縫着を必要とするような難症例も多く扱っており、いずれも良好な治療成績を得ています。
網膜硝子体疾患
裂孔原生網膜剥離、糖尿病網膜症や増殖硝子体網膜症に代表される難治性網膜剥離症に加え、黄斑円孔、黄斑上膜、黄斑浮腫を合併した網膜静脈閉塞症などの黄斑部手術、ぶどう膜炎による硝子体混濁などの症例まで当院で対応させていただきます。白内障硝子体同時手術も積極的に行っております。入院期間は約1~2週間です。
眼科専用手術室
当院では、小切開硝子体手術のシステムを採用しています。白内障・硝子体手術用機械2台(アルコン社製:コンステレーション、ニデック社製:CV30000)、眼底観察システム(カールツァイス社製:Resight)、手術顕微鏡(カールツァイス社製:Lumera T)を導入しています。
診療担当・日時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | B-9 | 有澤 | 西村英 | 有澤 | 前田 | 河合 |
B-8 | 松山 | 河合 | 松山 | 河合 | 佐藤 | |
午後 | B-9 | 有澤 | (手術) |
予約外来
網膜硝子体、 |
(手術) |
予約外来 レーザー |
B-8 | 佐藤 |
お知らせ
月曜日が祝日の場合、眼科の午後の外来診察は、予約の方のみとさせていただいております。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解、ご了承くださいますようお願いいたします。
診療実績
手術件数
(単位:件)
2019年 | |
---|---|
白内障手術(同時手術含む) | 939 |
硝子体手術 | 71 |
緑内障手術 | 15 |
網膜復位術 | 1 |
その他 | 40 |
合計 | 1,066 |
レーザー光凝固 | 128 |
---|---|
抗VEGF療法 | 330 |
後発白内障手術(YAGレーザー) | 124 |
臨床試験について
スタッフ紹介
![]() |
部長 有澤 章子 [学位等] 愛知医科大学医学部卒 [専門医・認定医] 日本眼科学会(専門医)/眼科PDT認定医/ 身体障害者福祉法指定医/視覚障害者用補正具適合判定認定医 |
![]() |
医長 河合 まり子 [学位等] 関西医科大学医学部卒 [専門医・認定医] 日本眼科学会(専門医) |
![]() |
医員 松山 真弘 [学位等] 帝京大学医学部卒 [専門医・認定医] 日本眼科学会(専門医) |
![]() |
医員 佐藤 侑紀 [学位等] 関西医科大学医学部卒 |
![]() |
非常勤医師 木本 高志 [学位等] 関西医科大学医学部卒/同大学院修了/医学博士/ 関西医科大学講師(学外) [専門医・認定医] 日本眼科学会(専門医・指導医) |