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形成外科

診療内容

形成外科

形成外科で主に取り扱う疾患について例を挙げます。

外傷

交通外傷などでの顔面打撲による、鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩吹き抜け骨折、下顎骨骨折といった顔面骨骨折を扱っております。
また切断指を含む手の外傷(手指骨折、腱断裂、神経断裂)についても積極的に対応しており、必要に応じて緊急手術も行っております。

眼瞼下垂

老人性眼瞼下垂、先天性眼瞼下垂、睫毛内反症(さかまつげ)、涙道閉塞症(流涙症状があります)などの眼周囲疾患を扱っております。

眼瞼下垂は、まぶたが下がってきて見えにくくなる病態です。いつも眠たそうに見えたり、肩こりや頭痛の原因になることもあります。
高齢だから仕方ないと、見えにくいまま不自由ながら暮らしている患者さんが多いのが現状です。美容目的ではなく治療が必要なため健康保険が適用されます。

眼瞼下垂
【費用】概算で3割負担の金額です
局所麻酔 1泊2日(午前入院、午後手術、翌朝創部確認後退院)
     片眼 約5万円   両眼 約7万円
下肢静脈瘤

足がむくんだり、こむら返りを起こしたり、色素沈着、悪化すると難治性の潰瘍形成することもあります。2019年12月から保険収載となり、下肢静脈瘤の最新治療となる「血管内塞栓術(いわゆるグルー治療)」を行っております。症例によっては、ストッキングによる圧迫療法、高周波による血管内治療、手術療法による加療も行っております。

  • 血管内焼灼術血管内塞栓術(グルー治療)
    カテーテルを静脈の中に入れて、静脈内に接着剤(グルー)を投与することで静脈を閉塞させます。これまで中心であった高周波による血管内治療に比べて、TLA麻酔が不要となり、また熱による神経の損傷のリスク再発が少ないことが特徴です。現在、静脈瘤手術のスタンダードになりつつあります。

  • ストリッピング術
    ストリッパーと呼ばれているワイヤーを、足のつけ根と膝の皮膚を2-3㎝切開して挿入し、原因となる静脈を引き抜く手術です。足にはたくさんの静脈があり、ストリッピング手術をしても血流に支障は出ません。

  • 硬化療法
    静脈瘤を起こしている血管内に硬化剤(ポリドカノール®)を注射して、血管の内側の壁を癒着させる方法です。外来で行う低侵襲がメリットな治療法です。

【費用】概算で3割負担の金額です
全身麻酔 2泊3日(前日入院、手術翌朝エコー検査後退院)
         片足 約12万円 両足 約17万円
局所麻酔 1泊2日(午前入院、午後手術、翌朝エコー検査後退院)
         片足 約9万円  両足 約13万円

足潰瘍、褥瘡

褥瘡(とこずれ)、糖尿病性壊疽などの皮膚潰瘍を扱っています。当院では創傷治癒センターを立ち上げ、循環器内科、糖尿病・内分泌内科を中心に連携し、極力患肢を温存できるよう努めております。
また外反母趾、Claw toe変形などの足変形に対しても、装具による保存的加療、外科的加療を行っております。
詳細については、創傷治癒センターのページをご参照ください。

再建

外傷や悪性腫瘍切除後の再建(乳癌後の乳房再建など)を行っています。当院は日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定施設であり、インプラントによる再建を保険診療で行うことができます。また自家組織(広背筋、腹直筋等)による再建も保険診療にて行っております。

熱傷

多くは保存的加療で治療しますが、深達度の深い場合は、手術が必要となることもあります。

皮膚腫瘍、皮膚悪性腫瘍

いわゆる皮膚のできものです。ただ切り取るだけではなく、その後の傷跡ができるだけきれいになるように治療を行います。自費診療となりますが、炭酸ガスレーザーによる治療も行っております(シミには適応がありません)。

外傷後瘢痕(きずあと)、ケロイド

事故、火傷などによって傷が生じた場合、その傷跡が問題となることがあります。傷跡の汚さだけのものもあれば、その後ひきつれ、かゆみなどの症状を起こすこともあります。それらをできるだけきれいで、機能的になるように治療します。
ケロイドは、ニキビ跡、ピアス跡、手術後の傷跡などが盛り上がるものです。肩、前胸部、耳たぶなど好発部位があります。軽度のものであれば、ステロイド薬の局所注射で軽快します。手術が必要な場合は、放射線治療を併用することがあります。

先天異常

生まれつき指が多い、耳の形が変形している、まぶたが上がりにくいなどの治療を行います。あざについては、レーザー治療施設への紹介を行っています。

巻き爪・陥入爪

従来の手術療法に加え、自費診療となりますがワイヤーによる保存的加療も取り入れております。

その他

腋臭症(いわゆるワキガ)に対しても保険診療で治療を行っています。また多汗症に対し、保険診療でボツリヌス毒素製剤の局所注射治療も行っております。

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患者の皆さまへメッセージ

当院の形成外科は、日本形成外科学会認定施設であり、多岐にわたる分野にも積極的に取り組んでおります。治療法としては手術による治療が中心ですが、患者さんの状態によっては、保存的(手術をしない)治療が良い場合もあります。一度相談に御来院下さい。

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診療担当・日時

 
午前 A-3 南方 田中 南方 上田 上田
A-2 西村
西村
(外来手術)
午後 A-3 (手術) (手術) 覚道
A-2 (外来手術)

→休診・代診のお知らせ

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診療実績

2023年 形成外科実績

(単位:件)

新患者数
1,231
  入院患者数
305
疾患大分類手技数 入院 外来
全身麻酔 腰麻・伝達麻酔 局所麻酔・その他 局所麻酔・その他
外傷 102 4 10 146 262
先天異常 11   1 4 16
腫瘍 106   38 673 817
瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド 1     33 34
難治性潰瘍 104 3 37 23 167
炎症・変性疾患 63 1 22 84 170
美容(手術)          
その他 13   68 8 89
合計 400 8 176 971 1,555

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スタッフ紹介

photo 部長 南方 竜也

[専門医・認定医]
日本形成外科学会(専門医・再建・マイクロサージャリー分野指導医・
小児形成外科分野指導医)/日本頭蓋顎顔面外科学会(専門医)/
日本創傷外科学会(専門医)/日本褥瘡学会(認定師)/
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術指導医/
乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師/
弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

photo 医員 西村 京子

[専門医・認定医]
日本形成外科学会(専門医)

photo 医員 上田 貴之
photo 非常勤医師 田中 寧子

[専門医・認定医]
日本形成外科学会(専門医)

 

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