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脳神経外科

診療内容

当科では2022年度から脳神経外科を一新いたしました。専門性の高いスタッフを集結し院内体制を整えたおかげで、2022年度は、手術数、特に血管内治療数が飛躍的に増加いたしました(図参照)。

我々は脳卒中の専門集団です。“脳卒中”という言葉はみなさんにとってなじみのある言葉ですが、医学的には、脳の血管がつまる「脳梗塞」、脳の血管が破ける「脳出血」、脳の中にできたコブが破ける「クモ膜下出血」の3つを指します。現在日本には、約120万人程度の脳卒中患者がいると言われており、寝たきりの第一位となっています。

脳卒中の中でも、80%弱を占めるのが「脳梗塞」です。この10年の間に、脳梗塞の治療は急速に進歩してきました。それは“血栓回収療法=カテーテル治療”です。これまでは、一旦脳梗塞になってしまうと、症状を改善させる有効な治療法はありませんでした。しかし、適切な治療を選択できれば、以前なら寝たきりになってしまっていたような状況でも、後遺症を残さずに社会復帰するケースも見られるようになりました。当科では、日本脳血管内治療指導医、専門医が常勤しており、速やかにかつ適切な治療を地域の患者さんに提供できるよう一丸となって診療していきます。

一方、脳卒中のほとんどが予防可能な疾患です。例えば、「クモ膜下出血」の原因の大多数は、コブ=脳動脈瘤の破裂によるものです。いったん破裂してしまうと、重篤な状態になることが多いのですが、破裂する前に予防的に治療することも可能です。当科では、①カテーテル治療=コイル塞栓術、②開頭手術(クリッピング術)ともに可能です。それぞれの患者さんに最適な治療方法を③経過観察も含め情報を提供させていただきます。

最後になりましたが、我々の仕事は手術や術後管理だけではありません。全ての患者さん・ご家族が、済生会野江病院に来て良かったと思えるように外来診療、入院診療に関わっていきます。

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診療担当・日時

 
午前 C-6 桑島 別府 金城 別府 桑島
午後 (手術) (手術)

→休診・代診のお知らせ

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診療実績

手術件数 2022年度

(単位:件)

血管内治療 脳動脈瘤(コイル塞栓術、FD治療を含む) 22
閉塞性血管障害 56
その他 23
101
脳血管障害 脳動脈瘤(開頭) 3
脳内出血 16
頚動脈内膜剥離術 2
バイパス術 5
その他 9
35
脳腫瘍(摘出術、生検術を含む) 9
頭部外傷 急性硬膜外血腫 0
急性硬膜下血腫 8
減圧開頭術 1
慢性硬膜下血腫 42
その他 1
52
水頭症 9
その他 22
合計 228

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スタッフ紹介

部長 別府 幹也
[専門医・認定医]
日本脳神経外科学会(専門医・指導医)/
日本脳神経血管内治療学会(専門医・指導医)/
日本脳卒中学会(専門医・指導医)/日本脳卒中の外科学会(技術認定医)/
日本神経内視鏡学会(技術認定医)
photo 医員 桑島 琢允
[専門医・認定医]
日本脳神経外科学会(専門医)/
日本脳神経血管内治療学会(専門医)/日本脳卒中学会(専門医)

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