放射線治療科
診療内容
放射線治療は、手術や抗がん剤治療とならぶ、がん治療の大きな柱です。いろいろな部位のがんに有効です。骨や脳の転移など、がんによって引き起こされるさまざまな症状を和らげることにも大変役に立ちます。
当院の放射線治療は、からだの外から放射線を照射する方法(体外照射)です。毎日少しずつ積み重ねて放射線をあてていきます。2週間から8週間くらいの期間がかかりますが、一回の治療は10分程度の短時間で終わります。がんの部分に放射線を集中し、まわりの正常部分にあたる放射線量を少なくする高精度放射線治療や、脳の小さな病変に対するピンポイントの治療も実施しています。
当院では主な疾患に対し、以下のような治療を行っています。
特にがんによって引き起こされるさまざまな症状を緩和するための治療を積極的に行っております。
- 頭頸部がん(のどやくびのがん)
早期の喉頭がんなどは放射線のみで30-35回程度の治療を行います。進行期に対しては抗がん剤を併用して高精度放射線治療を行います。 - 食道がん・肺がん
30回程度の治療を行っています。多くの場合は抗がん剤を併用します。 - 乳がん
早期の乳がんの患者さんは、乳房の腫瘤を切除したあと残った乳房に25回から30回の治療を行っています。患者さんによっては16回で治療を行う場合もあります。ある程度がんが広がっており乳房全体を切除した場合でも、25回程度の治療を行う場合があります。 - 膵臓がん
20-28回程度の治療を行っています。抗がん剤を併用する場合もあります。 - 直腸がん
手術の前に抗がん剤と併用で28回程度の治療を行います。 - 肛門がん
抗がん剤と併用で30回程度の高精度放射線治療を行います。 - 前立腺がん
高精度放射線治療にて39回程度の治療を行っています。患者さんによっては28回で治療を行う場合もあります。 - 脳の転移
病巣の数が多い場合は脳全体的に10回程度の治療を行います。小さな病巣については、ピンポイントの治療を行うこともあります。 - 骨の転移
転移による痛みなどの症状に対し5回から20回程度の治療を行います。状況によっては1回のみの照射で治療する場合もあります。 - その他の腫瘍
脳腫瘍、皮膚がん、肝臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、リンパ腫などの治療も行っています。 - がん以外の疾患
ケロイドの切除後や、甲状腺機能亢進症による眼の症状に放射線治療を行っています。
診療担当・日時
スタッフ紹介
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部長 鎌田 実
[専門医・認定医] |
診療放射線技師
技師長: | 山本 鋭二郎 医学物理士/放射線治療専門放射線技師/放射線治療品質管理士 |
技師: | 久保 蓉子 医学物理士/放射線治療専門放射線技師/放射線治療品質管理士 |
技師: | 辰浦 浩樹 第一種放射線取扱主任者 |
技師: | 池端 克哉 医学物理士 |
技師: | 堀 泰滋 |